ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―



私が一人で泣きながらさくちゃんの手を握っていると、さくちゃんママが来た。


「陽和ちゃん……自分を責めたりしないで…?」


私の肩に優しく手を置きながらさくちゃんママは言った。


「…でも……私の…せいで…グス………ごめん…なさ……ヒック………ごめん、なさい……。」



「いいの……咲夜は陽和ちゃんを守りたかったのよ……。だってね……陽和ちゃん。」


「……はい……?」


さくちゃんママはさくちゃんによく似た優しい笑顔で微笑んだ。



「咲夜は…陽和ちゃんの事が……昔からずっとずっと大好きなのよ…。」


それを聞いて、私の目からは涙が溢れ出てきた。


「……っく………ふぇ……‥‥さ…さくちゃ……。」


「咲夜はね、家でほとんど学校の話をしないのよ。……でもね、私が陽和ちゃんの事を聞くと、表情が柔らかくなって優しく愛しそうに笑うの。……それを見る度にね、私まで嬉しくなるのよ。」


さくちゃんママが目にうっすら涙を浮かべながら話した。


「さくちゃん…ママ…‥‥私、これからも……さくちゃんの隣にいて……いいですか……?

大好きでいて……いいですか…っ……?」



「いいのよ……これからもずっと傍にいてあげて。……その方が咲夜も喜ぶわ。」



「……はいっ…。」


さくちゃんママのおかげで少し気が楽になった。


さくちゃんが起きたら……今度は私が……いっぱいいっぱい…さくちゃんに……好きだって…大好きだって……伝えよう…。