下駄箱へ向かう生徒の流れに逆らって桃菜ちゃんのあとをついていくと、普段あまり使われない階段に到着した。
「桃菜ちゃん、話って…?」
「あのね、言いづらいんだけど……」
「なんでもいいよ?」
止まってしまった桃菜ちゃんにそう言うと少しだけ桃菜ちゃんの口元がニヤリと歪んだ気がした。
「えっと……沙耶ちゃん、朝優と登校してるでしょ?」
「うん。それが…?」
「……やめて欲しいの」
「えっ?」
驚いて声がもれてしまう。
やめて欲しいって……
あたしの唯一の優との時間を捨てろってこと……?
「も、もう一度言って……?」
聞き間違いかと思って思わず聞き返してしまう。
「ほんっとに沙耶ちゃんには悪いんだけど、優と登校しないで欲しいんだ…」
でも、やっぱり聞き間違いなんかじゃなくて。
目の前が真っ暗になる。
「下校までとは言わないの。四人で帰ってるみたいだし……だけど、登校は二人っきりでしょ?それは彼女として嫌だなって……」
「桃菜ちゃん、話って…?」
「あのね、言いづらいんだけど……」
「なんでもいいよ?」
止まってしまった桃菜ちゃんにそう言うと少しだけ桃菜ちゃんの口元がニヤリと歪んだ気がした。
「えっと……沙耶ちゃん、朝優と登校してるでしょ?」
「うん。それが…?」
「……やめて欲しいの」
「えっ?」
驚いて声がもれてしまう。
やめて欲しいって……
あたしの唯一の優との時間を捨てろってこと……?
「も、もう一度言って……?」
聞き間違いかと思って思わず聞き返してしまう。
「ほんっとに沙耶ちゃんには悪いんだけど、優と登校しないで欲しいんだ…」
でも、やっぱり聞き間違いなんかじゃなくて。
目の前が真っ暗になる。
「下校までとは言わないの。四人で帰ってるみたいだし……だけど、登校は二人っきりでしょ?それは彼女として嫌だなって……」

