「ねぇ沙耶ちゃん。ちょっと時間もらってもいいかな?」
「え……?」
なんとか最後の授業である石ちゃんの授業を乗り越え、HRが終わったところで桃菜ちゃんに言われた。
「そんな大したことじゃないから!ね?」
「う、うん。ちょっとだけなら……」
「ありがとう!じゃあついてきて!!」
上機嫌な桃菜ちゃんは鼻歌なんかを歌っている。
なにか話したいことでもあるのかな…?
「沙耶帰ろ。ってどこか行くの?」
「……うん。桃菜ちゃんに話があるって呼ばれちゃったから…」
「ついてこうか?」
「それはいいよ。桃菜ちゃんにも失礼だし、なにも危ないことはないと思うもん」
だってなにもされてないから、勝手にそうやって疑っていたら桃菜ちゃんはいい気じゃないと思う。
少なくともあたしが桃菜ちゃんだったら嫌な気分になっちゃう。
そういうことはしちゃいけないと思うんだ。
「分かったわ。じゃあ先に帰るわね。透と優には適当に言っておくから」
「ありがとう。また明日」
登校は優と二人で、下校は梓と透くんが加わった四人で。
いつもそうだから梓に適当に誤魔化しておいてもらう。
話の内容が男子に聞かれたくないようなものだったらそのこと自体知られたくないだろうし。
帰るしたくだけして教室の入り口にいる桃菜ちゃんのところへ行く。
「え……?」
なんとか最後の授業である石ちゃんの授業を乗り越え、HRが終わったところで桃菜ちゃんに言われた。
「そんな大したことじゃないから!ね?」
「う、うん。ちょっとだけなら……」
「ありがとう!じゃあついてきて!!」
上機嫌な桃菜ちゃんは鼻歌なんかを歌っている。
なにか話したいことでもあるのかな…?
「沙耶帰ろ。ってどこか行くの?」
「……うん。桃菜ちゃんに話があるって呼ばれちゃったから…」
「ついてこうか?」
「それはいいよ。桃菜ちゃんにも失礼だし、なにも危ないことはないと思うもん」
だってなにもされてないから、勝手にそうやって疑っていたら桃菜ちゃんはいい気じゃないと思う。
少なくともあたしが桃菜ちゃんだったら嫌な気分になっちゃう。
そういうことはしちゃいけないと思うんだ。
「分かったわ。じゃあ先に帰るわね。透と優には適当に言っておくから」
「ありがとう。また明日」
登校は優と二人で、下校は梓と透くんが加わった四人で。
いつもそうだから梓に適当に誤魔化しておいてもらう。
話の内容が男子に聞かれたくないようなものだったらそのこと自体知られたくないだろうし。
帰るしたくだけして教室の入り口にいる桃菜ちゃんのところへ行く。

