「学校早くいきてーなー」
空に向かって手を広げる優。
その横顔はなんだか嬉しそう。
「もうすぐつくじゃん」
「まーな。あー早くみんなに会いてー!」
「ふふっみんな喜ぶよ」
今にも走りだしそうなくらいウズウズしている優を見るとあたしまで楽しくなってくる。
でも………
……みんな、勘違いしちゃうかな。
あたしと優が一緒に教室に入ったら、ふたりは元どおりになったって。
……違うんだよ。
もう恋人じゃない上に、優には新しい彼女がいるから。
あたしと優は本当の本当に。
“ただの”トモダチ、なの。
「はぁ……」
そんなことを考えてるとだんだんと気が重くなってきて。
自然とため息が漏れてしまう。
「なに辛気くさい顔してんだよ。せっかくの俺の清々しい朝が台無しだろ?」
「……優の清々しい朝ってなによ」
「そんなのはどうだっていーの。ほら、俺の変顔でも見て元気出せ」
「ぶはっちょっとやめてよー……ぷふ…」
優の全力の変顔に、悔しくも笑いが堪えられない。
優の変顔はなかなかのクオリティだから。
堪えられる人はまずいないと思う。
空に向かって手を広げる優。
その横顔はなんだか嬉しそう。
「もうすぐつくじゃん」
「まーな。あー早くみんなに会いてー!」
「ふふっみんな喜ぶよ」
今にも走りだしそうなくらいウズウズしている優を見るとあたしまで楽しくなってくる。
でも………
……みんな、勘違いしちゃうかな。
あたしと優が一緒に教室に入ったら、ふたりは元どおりになったって。
……違うんだよ。
もう恋人じゃない上に、優には新しい彼女がいるから。
あたしと優は本当の本当に。
“ただの”トモダチ、なの。
「はぁ……」
そんなことを考えてるとだんだんと気が重くなってきて。
自然とため息が漏れてしまう。
「なに辛気くさい顔してんだよ。せっかくの俺の清々しい朝が台無しだろ?」
「……優の清々しい朝ってなによ」
「そんなのはどうだっていーの。ほら、俺の変顔でも見て元気出せ」
「ぶはっちょっとやめてよー……ぷふ…」
優の全力の変顔に、悔しくも笑いが堪えられない。
優の変顔はなかなかのクオリティだから。
堪えられる人はまずいないと思う。

