「…聞きたいこと?」
「ああ、俺が本木のこと忘れる前のこと」
その言葉にあたしと透くんは目を合わせて驚いた顔をする。
内心、あたしの心はドキドキで。
だって、だって……
優があたしのことを忘れる前の話だよ?
ほんのちょっとでも、思い出してくれたのかもしれない。
「俺って……彼女、いたのか?」
ただでさえドキドキしていた心臓が、破裂してしまうんじゃないかと思うくらいに激しく暴れだす。
「ときどき頭に浮かぶんだよ。ポニーテールの制服を着た女の子が……なんか、忘れてる気がするんだよ」
“ポニーテール”
あたしの今の髪型は“ボブ”だ。
入学当初はポニーテールだったけど、朝しばるのがめんどうで。
中学生のころは新体操をしていたから我慢していたけど、高校では部活に入らなかったから思い切ってバッサリいったんだ。
優の言う“ポニーテールの女の子”があたしの可能性もある。
でもそんな子はどこにでもいるから。
……絶対にあたしだとは限らない。
「ああ、俺が本木のこと忘れる前のこと」
その言葉にあたしと透くんは目を合わせて驚いた顔をする。
内心、あたしの心はドキドキで。
だって、だって……
優があたしのことを忘れる前の話だよ?
ほんのちょっとでも、思い出してくれたのかもしれない。
「俺って……彼女、いたのか?」
ただでさえドキドキしていた心臓が、破裂してしまうんじゃないかと思うくらいに激しく暴れだす。
「ときどき頭に浮かぶんだよ。ポニーテールの制服を着た女の子が……なんか、忘れてる気がするんだよ」
“ポニーテール”
あたしの今の髪型は“ボブ”だ。
入学当初はポニーテールだったけど、朝しばるのがめんどうで。
中学生のころは新体操をしていたから我慢していたけど、高校では部活に入らなかったから思い切ってバッサリいったんだ。
優の言う“ポニーテールの女の子”があたしの可能性もある。
でもそんな子はどこにでもいるから。
……絶対にあたしだとは限らない。

