「俺にだって、好きな人くらいいるよ」
顔を俯かせながらそう答えた透くんの声には震えていた。
透くんも辛い恋、しているのかな……
「マジで!?教えろよ〜」
「……無理だよ」
空気を読まずにハイテンションで突っ込んでいく優に呆れる。
常に元気で明るい、それが優のいいところなんだけどね。
「なんで無理なの?」
「俺ら誰にも言わねーよ?」
「……ふたりだから、無理なんだよ」
ふたりだからってことは……梓、とか?
あたしたちが仲良いからあまり言いたくないのかな。
少し寂しい雰囲気につつまれる。
「まあこんなこと言っててもどうにもならないし!気にしないでね」
無理して場を明るくしようと笑う透くんに胸が痛む。
優も十分優しいけど。
透くんの彼女になったら、とっても大切にしてもらえるんだろうなぁ…
「なぁ、俺さ、聞きたいことあったんだけど…」
少しの沈黙のあと。
静かに優の声が病室に響いた。
顔を俯かせながらそう答えた透くんの声には震えていた。
透くんも辛い恋、しているのかな……
「マジで!?教えろよ〜」
「……無理だよ」
空気を読まずにハイテンションで突っ込んでいく優に呆れる。
常に元気で明るい、それが優のいいところなんだけどね。
「なんで無理なの?」
「俺ら誰にも言わねーよ?」
「……ふたりだから、無理なんだよ」
ふたりだからってことは……梓、とか?
あたしたちが仲良いからあまり言いたくないのかな。
少し寂しい雰囲気につつまれる。
「まあこんなこと言っててもどうにもならないし!気にしないでね」
無理して場を明るくしようと笑う透くんに胸が痛む。
優も十分優しいけど。
透くんの彼女になったら、とっても大切にしてもらえるんだろうなぁ…
「なぁ、俺さ、聞きたいことあったんだけど…」
少しの沈黙のあと。
静かに優の声が病室に響いた。

