君についた10のウソ

「ふふっ透くんっていじられキャラ似合ってるねって話してたんだよ」


「……沙耶ちゃんだんだん俺の扱いがヒドくなってきてるよ」


「気のせいじゃない?」



笑顔のままそう言う。


あたしはあんまりヒドくしてるつもりはないけどね。



「梓よりはいいでしょ?殴ったりしないし」


「ま、まあそれはね…梓ちゃんのパンチけっこうくるし」


「梓に伝えとくね」


「爽やかに笑いながら悪魔みたいなこと言うのはやめようか」



透くんは梓に逆らえないもん。


梓、全然怖くないんだけどなぁ。



「今日はだれかクラスの人も来るのかな」


「この前は北山くんたちが来ててなんかおもしろそうなことやってたよ」


「さすが北山たち。優もそういうの好きだからちょうどいいとは思うけどね」


「うん。みんな騒いでたよ!」



そんなこんなでいろいろな話をしていると、あっという間に病院についた。


休日だからいつもより混んでいる。


売店も混んでるみたいだしお菓子はまた今度かな。