「え……全部消えてんじゃん…」
「……事故のときにカバンが飛んで、その拍子に壊れちゃったって」
「うっわ…まじかよ……」
あからさまにうなだれる優。
ごめんね。
大切な写真もあったよね。
中学の友達との写真もあったよね。
ちゃんと。ちゃんとデータはとっておいたけど。
優が思い出すまでは渡せません。
「じゃあさ、今から写真とろーぜ」
「え……?」
「最初の写真はこの四人で!いいだろ?」
「お、いいな!そうしよう」
「そうね。沙耶は?」
「う、うん。いいと思う」
いいと思うよ。いいと……思う。
でもなんで……
優、本当は頭の片隅であたしのこと覚えてる?
だって……
『最初の写真は俺ら二人で!いいだろ?』
ロックナンバーを設定しあったとき、そう言ったよね……?
「みんなちゃんと笑おう」
「とびっきりの笑顔でね」
「そうだな。それじゃあいくぞ。はいチーズ!」
カシャッと音がなってシャッターがきられた。
ーーー眩しいフラッシュは未来への希望の光。
「……事故のときにカバンが飛んで、その拍子に壊れちゃったって」
「うっわ…まじかよ……」
あからさまにうなだれる優。
ごめんね。
大切な写真もあったよね。
中学の友達との写真もあったよね。
ちゃんと。ちゃんとデータはとっておいたけど。
優が思い出すまでは渡せません。
「じゃあさ、今から写真とろーぜ」
「え……?」
「最初の写真はこの四人で!いいだろ?」
「お、いいな!そうしよう」
「そうね。沙耶は?」
「う、うん。いいと思う」
いいと思うよ。いいと……思う。
でもなんで……
優、本当は頭の片隅であたしのこと覚えてる?
だって……
『最初の写真は俺ら二人で!いいだろ?』
ロックナンバーを設定しあったとき、そう言ったよね……?
「みんなちゃんと笑おう」
「とびっきりの笑顔でね」
「そうだな。それじゃあいくぞ。はいチーズ!」
カシャッと音がなってシャッターがきられた。
ーーー眩しいフラッシュは未来への希望の光。

