「じゃっじゃあ…俺のことも、梓ちゃんのことも……」
「みんなのことは………覚えてるの」
「え…?だって沙耶のこと覚えてないんじゃ……?」
そうだよ。あたしのこと覚えてないよ。
でもそれは違うの。
「優はね?…あたしのことは覚えてないんだ」
あたしのこと“は”ね。
「それって……」
「あたしだけ、優の世界から消えたってことだよ」
「………っ」
透くんの息をのむ音が聞こえる。
そりゃそうだよね。
急にこんなこと言われて、驚かない人なんていない。
「優に彼女だってことは言ったんだよね?」
「……言ってないよ」
「なんで……?」
「二人なら分かるでしょ…?優の性格からして、言うことなんてできないよ…」
「でも……!!」
「いいの。……あたしが決めたことだから。優が思い出すまでは、あたしは友達として優に接する」
確かな意志を持って。
梓と透くんの目を順番に見る。
もう決めたから。
一度決めたことは貫き通すよ。
「みんなのことは………覚えてるの」
「え…?だって沙耶のこと覚えてないんじゃ……?」
そうだよ。あたしのこと覚えてないよ。
でもそれは違うの。
「優はね?…あたしのことは覚えてないんだ」
あたしのこと“は”ね。
「それって……」
「あたしだけ、優の世界から消えたってことだよ」
「………っ」
透くんの息をのむ音が聞こえる。
そりゃそうだよね。
急にこんなこと言われて、驚かない人なんていない。
「優に彼女だってことは言ったんだよね?」
「……言ってないよ」
「なんで……?」
「二人なら分かるでしょ…?優の性格からして、言うことなんてできないよ…」
「でも……!!」
「いいの。……あたしが決めたことだから。優が思い出すまでは、あたしは友達として優に接する」
確かな意志を持って。
梓と透くんの目を順番に見る。
もう決めたから。
一度決めたことは貫き通すよ。

