*
「…んっ………」
目を開けると、そこには白い天井があった。
あの事故のときと同じ。ここは病院だ。
さっきのはなんだったんだ…?
あの場所といい、あのジジイといい。
てか俺の記憶は!?
急いで飛び起きると、手に温もりを感じた。
問題の、結果発表……
恐る恐る目を向ける。
「もと、き……?」
俺の手を握りながら寝ている本木の姿を捉えてホッと息を吐くと、次の瞬間頭に痛みが走った。
「いっ………!!」
思わず本木の握っている手も引っこ抜いて頭をおさえる。
なんだこれ…めちゃくちゃいてぇ……
「ん……優………?」
俺が手を抜いたことで気がついたのか本木が起きる。
「………沙耶…」
本木が目を丸くする。
なんで、今、俺は沙耶って……
〈5秒目をつむるんじゃ。そうすれば理由が分かるぞい〉
分からない。分からないけどジジイの声が聞こえた気がして一度、目をつむる。
5秒後、目を開いたときには。
忘れたものがすべて。
俺のもとへ帰ってきていた。
「…んっ………」
目を開けると、そこには白い天井があった。
あの事故のときと同じ。ここは病院だ。
さっきのはなんだったんだ…?
あの場所といい、あのジジイといい。
てか俺の記憶は!?
急いで飛び起きると、手に温もりを感じた。
問題の、結果発表……
恐る恐る目を向ける。
「もと、き……?」
俺の手を握りながら寝ている本木の姿を捉えてホッと息を吐くと、次の瞬間頭に痛みが走った。
「いっ………!!」
思わず本木の握っている手も引っこ抜いて頭をおさえる。
なんだこれ…めちゃくちゃいてぇ……
「ん……優………?」
俺が手を抜いたことで気がついたのか本木が起きる。
「………沙耶…」
本木が目を丸くする。
なんで、今、俺は沙耶って……
〈5秒目をつむるんじゃ。そうすれば理由が分かるぞい〉
分からない。分からないけどジジイの声が聞こえた気がして一度、目をつむる。
5秒後、目を開いたときには。
忘れたものがすべて。
俺のもとへ帰ってきていた。

