君についた10のウソ

「……優、ありがとう」



電話を切って耳をおさえている優の肩をたたくと優は手をはずした。



「ちゃんと言ったか?」


「…うん。大事なことも、話せた」



……ウソだよ。


言ったけど、結局それは優に向けての言葉になってしまったから。



「なら良かった」


「だね……未来は、明るいのかな…」



夜空に輝く月を見ながらつぶやく。


今のあたしに、明るい未来は待っていてくれるのだろうか。


楽しい日々を、また、与えてくれるのだろうか。


できるのなら、想像している未来を現実にして欲しい。



「未来?」


「……巨大な迷路を出たあとの、未来」


「信じてれば、明るくなるんじゃね?」


「そっか……」



寒空の下、あたしは思ったんだ。


優の言葉の通り、未来は信じていれば明るくなるって。



ねぇ、未来のあたし。


あなたの生きている時間は、光り輝いていますか……?