「…優…あのね、」
意を決して話しかける。
きっとこれで、今まで通り、仲のいい友達でいられるだろう。
「あたし……」
「………?」
“好き”
二文字口にすれば終わるのに、口が重くて、重くて重くて。
「す……す………」
「す、の続きは…?」
鼓動が早くなって、手と肩に力がはいる。
「…好き、だよ……」
「それって、透のことだよな?…よかった」
あたしが“透くんのことが”と言わなかったのは、言えなかったから。
それに、名前を挙げなければ。
優に伝えているようになるから。
あたしの中では、優への告白に変わるから。
透くんへの“好き”は優への“好き”とは違うもの。
言葉は同じでも、重要さも、なにもかもが違う。
優への“好き”が違う“好き”になって。
透くんへの“好き”も違う“好き”になって欲しい。
そうすれば与える苦しみも、もらう苦しみも減って、減って…。
いつかないものに変わる。
そんな、気がするんだ。
意を決して話しかける。
きっとこれで、今まで通り、仲のいい友達でいられるだろう。
「あたし……」
「………?」
“好き”
二文字口にすれば終わるのに、口が重くて、重くて重くて。
「す……す………」
「す、の続きは…?」
鼓動が早くなって、手と肩に力がはいる。
「…好き、だよ……」
「それって、透のことだよな?…よかった」
あたしが“透くんのことが”と言わなかったのは、言えなかったから。
それに、名前を挙げなければ。
優に伝えているようになるから。
あたしの中では、優への告白に変わるから。
透くんへの“好き”は優への“好き”とは違うもの。
言葉は同じでも、重要さも、なにもかもが違う。
優への“好き”が違う“好き”になって。
透くんへの“好き”も違う“好き”になって欲しい。
そうすれば与える苦しみも、もらう苦しみも減って、減って…。
いつかないものに変わる。
そんな、気がするんだ。

