「………」
「………」
ふたりで歩く帰り道はお互い無言で。
前のみたいに楽しそうな雰囲気なんてまったくない。
隣を歩く優との距離は約50センチ。
きっと、心の距離はそれ以上。
ねぇ、優。
今の優との関係を保つために、前の優を裏切ってもいい…?
もし、あたしが透くんが好きだと伝えたら。
今の優は喜ぶ。
前の優は、どうする?
もう過去にすがるのは終わりなのかもしれない。
そのときがきたのかもしれない。
今を守れば、この先、優との関係は途切れることはない。
優が記憶を取り戻しても、関係は途切れないだろう。
優の手を握るのも。
優とキスをするのも。
もう二度と、永遠にできないのかもしれないけど。
優のそばにいられるのなら、他にはなにもいらないの。
優が欲しいと、この手を伸ばすことも我慢できるの。きっと。きっと。
優と笑顔でいられるように。
透くんと、向き合うよ。
頑張って、向き合うよ。
頑張って頑張って頑張りぬいても。
それでも優のことを忘れられなかったときは、もう一度、この恋を捧げよう。
あたしの気持ちをたんと詰め込んで。
「………」
ふたりで歩く帰り道はお互い無言で。
前のみたいに楽しそうな雰囲気なんてまったくない。
隣を歩く優との距離は約50センチ。
きっと、心の距離はそれ以上。
ねぇ、優。
今の優との関係を保つために、前の優を裏切ってもいい…?
もし、あたしが透くんが好きだと伝えたら。
今の優は喜ぶ。
前の優は、どうする?
もう過去にすがるのは終わりなのかもしれない。
そのときがきたのかもしれない。
今を守れば、この先、優との関係は途切れることはない。
優が記憶を取り戻しても、関係は途切れないだろう。
優の手を握るのも。
優とキスをするのも。
もう二度と、永遠にできないのかもしれないけど。
優のそばにいられるのなら、他にはなにもいらないの。
優が欲しいと、この手を伸ばすことも我慢できるの。きっと。きっと。
優と笑顔でいられるように。
透くんと、向き合うよ。
頑張って、向き合うよ。
頑張って頑張って頑張りぬいても。
それでも優のことを忘れられなかったときは、もう一度、この恋を捧げよう。
あたしの気持ちをたんと詰め込んで。

