「おう。あとこれ、プレゼント」
「…プレゼント……?」
ポケットから出された小さな紙袋。
あたしに渡されたそれは手のひらに収まるくらいのサイズだ。
「開けてもいい…?」
「ん」
ゆっくり、丁寧にシールをはがす。
中からでてきたものは……
「ブレスレット……?」
ピンク色のブレスレット。
素直に嬉しい。
でも、どうしてプレゼントなんて…
「クリスマスだから?」
「あ?なにが?」
「プレゼントをくれた理由」
「ちげーよ。なんか、お前にはあげないとって思ったんだよ。てかこれ理由になってねーな」
…バカ……
そんなこと言われたら。
こんなことされたら。
……意味のない期待をしちゃうじゃん。
「…大切にするね」
「当たり前だろ。俺があげたんだから」
「なに威張ってるの」
「俺だからな。じゃ、これから透んとこ行くから。またな」
「そうなの?じゃあバイバイ」
優と別れてすぐに家には入らず、こっそりと小さくなっていく背中を見送る。
優からもらったプレゼントは全部つけないようにしていたけど、今日もらったものはつけてもいいよね?
もらいたてのブレスレットを右手首につけてみる。
ーーーいつか、この時が懐かしいと笑える日がきますように。
そう、ブレスレットに願いを込めた。
「…プレゼント……?」
ポケットから出された小さな紙袋。
あたしに渡されたそれは手のひらに収まるくらいのサイズだ。
「開けてもいい…?」
「ん」
ゆっくり、丁寧にシールをはがす。
中からでてきたものは……
「ブレスレット……?」
ピンク色のブレスレット。
素直に嬉しい。
でも、どうしてプレゼントなんて…
「クリスマスだから?」
「あ?なにが?」
「プレゼントをくれた理由」
「ちげーよ。なんか、お前にはあげないとって思ったんだよ。てかこれ理由になってねーな」
…バカ……
そんなこと言われたら。
こんなことされたら。
……意味のない期待をしちゃうじゃん。
「…大切にするね」
「当たり前だろ。俺があげたんだから」
「なに威張ってるの」
「俺だからな。じゃ、これから透んとこ行くから。またな」
「そうなの?じゃあバイバイ」
優と別れてすぐに家には入らず、こっそりと小さくなっていく背中を見送る。
優からもらったプレゼントは全部つけないようにしていたけど、今日もらったものはつけてもいいよね?
もらいたてのブレスレットを右手首につけてみる。
ーーーいつか、この時が懐かしいと笑える日がきますように。
そう、ブレスレットに願いを込めた。

