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イブの夜も過ぎてクリスマスの朝。
あの大雨はウソのように空は晴れ渡っていた。
昨日、透くんと付き合うことになって、ふたりでずぶ濡れになって。
もちろんあのあとすぐに家に帰ってお風呂に入ったから風邪は引かずに済んだけど。
案の定、お母さんには大目玉をくらった。当たり前だ。
ケーキのことはワケを話したら逆に褒められたけど、透くんのことはまだ話していない。
あたし自身、気持ちの整理がついていないから、話そうにも言葉が出てこないんだ。
ーーーピンポーン
家に鳴り響くインターホンの音。
お母さんはセールだなんだと言って朝早くから戦場に出かけて行ったからいない。お父さんは仕事。
コタツでぬくぬくしていた体を奮いたたせ、玄関まで行く。
ガチャリと扉を開けた先にいたのは、
「メリクリ」
だれよりも大好きな優だった。
なんで。どうして。なんで。
なんで、優がここにいるの…?
“メリクリ”って笑って立っているの…?
突然のできごとに頭がついていかない。
急にここに来た理由は…?
イブの夜も過ぎてクリスマスの朝。
あの大雨はウソのように空は晴れ渡っていた。
昨日、透くんと付き合うことになって、ふたりでずぶ濡れになって。
もちろんあのあとすぐに家に帰ってお風呂に入ったから風邪は引かずに済んだけど。
案の定、お母さんには大目玉をくらった。当たり前だ。
ケーキのことはワケを話したら逆に褒められたけど、透くんのことはまだ話していない。
あたし自身、気持ちの整理がついていないから、話そうにも言葉が出てこないんだ。
ーーーピンポーン
家に鳴り響くインターホンの音。
お母さんはセールだなんだと言って朝早くから戦場に出かけて行ったからいない。お父さんは仕事。
コタツでぬくぬくしていた体を奮いたたせ、玄関まで行く。
ガチャリと扉を開けた先にいたのは、
「メリクリ」
だれよりも大好きな優だった。
なんで。どうして。なんで。
なんで、優がここにいるの…?
“メリクリ”って笑って立っているの…?
突然のできごとに頭がついていかない。
急にここに来た理由は…?

