もうケーキを買うお金もないし、早く帰ろう。
外へ出るとまだ雨は降っていなくて。
ケーキ屋さんの前を通り過ぎようとしたとき、ポケットに入れておいたスマホが震えだした。
お母さんからの遅い!という、文句の電話だと思い名前も見ずに耳に当てる。
「お母さん?今からかえ………」
『お母さんじゃねーよ。俺だ』
この声は、聞き間違えじゃなければ彼のはず。
でも今日はクリスマスイブ。
あの彼女と過ごしているはずだから、電話なんてくるわけがない。
「………はい?」
『はい?じゃねーよ。おい』
「え、ゆ、優…?」
『そうだよ』
聞き間違えじゃなかった……
でも桃菜ちゃんは?一緒じゃないの?
一緒なら電話なんてかけてこれないよね?
「桃菜ちゃんは…?」
『アイツ、インフル』
インフルという答えに拍子抜けする。
さすがにインフルエンザじゃ、一緒には過ごせないよね。
優にもうつってしまう。
外へ出るとまだ雨は降っていなくて。
ケーキ屋さんの前を通り過ぎようとしたとき、ポケットに入れておいたスマホが震えだした。
お母さんからの遅い!という、文句の電話だと思い名前も見ずに耳に当てる。
「お母さん?今からかえ………」
『お母さんじゃねーよ。俺だ』
この声は、聞き間違えじゃなければ彼のはず。
でも今日はクリスマスイブ。
あの彼女と過ごしているはずだから、電話なんてくるわけがない。
「………はい?」
『はい?じゃねーよ。おい』
「え、ゆ、優…?」
『そうだよ』
聞き間違えじゃなかった……
でも桃菜ちゃんは?一緒じゃないの?
一緒なら電話なんてかけてこれないよね?
「桃菜ちゃんは…?」
『アイツ、インフル』
インフルという答えに拍子抜けする。
さすがにインフルエンザじゃ、一緒には過ごせないよね。
優にもうつってしまう。

