*
リビングの窓から空を眺めると。
12月24日。クリスマスイブにも関わらず曇天で、灰色の雲がおおっている。
予報だと、雨は明日だから今日は降らないかなぁ。
もし降ったら、雪になるかもしれないのに。
「沙耶、今日はどこ行くの?」
「どこも行かない。家にいるよ」
「え!?毎年出かけてるから全然準備してないじゃない〜…」
洗濯物をたたみ終えたお母さんがリビングに入ってきてそう言った。
「準備なんて別にいいよ?七面鳥とか食べるわけじゃないし」
「そうだけど…あ、そうだ!お金あげるからケーキでも買ってきなさいよ」
「ケーキ?外寒いのに行きたくない」
「冬休み中そうやってぐーたらされても困るもの。少しくらい寒くても我慢しなさい。ブタになるわよ」
「……はーい…」
ブタになんかならないのに。
ブツブツと文句を言いながらもお母さんからお金を受け取ってマフラー、手袋完全装備でお気に入りのブーツを履く。
あの空模様だから傘も持って行っておいたほうが安心だよね。
そう思って水色の傘を手に取る。
リビングの窓から空を眺めると。
12月24日。クリスマスイブにも関わらず曇天で、灰色の雲がおおっている。
予報だと、雨は明日だから今日は降らないかなぁ。
もし降ったら、雪になるかもしれないのに。
「沙耶、今日はどこ行くの?」
「どこも行かない。家にいるよ」
「え!?毎年出かけてるから全然準備してないじゃない〜…」
洗濯物をたたみ終えたお母さんがリビングに入ってきてそう言った。
「準備なんて別にいいよ?七面鳥とか食べるわけじゃないし」
「そうだけど…あ、そうだ!お金あげるからケーキでも買ってきなさいよ」
「ケーキ?外寒いのに行きたくない」
「冬休み中そうやってぐーたらされても困るもの。少しくらい寒くても我慢しなさい。ブタになるわよ」
「……はーい…」
ブタになんかならないのに。
ブツブツと文句を言いながらもお母さんからお金を受け取ってマフラー、手袋完全装備でお気に入りのブーツを履く。
あの空模様だから傘も持って行っておいたほうが安心だよね。
そう思って水色の傘を手に取る。

