「そ。ならいい」
疑いもない返事にホッとする。
うまくいった……
「あら、優。起きてたのね」
「母さん」
ガラッと開いたドアから入ってきたおばさん。
あとに続いておじさんと穂南さんも入ってくる。
あたしのところで止まった穂南さんが小声で話しかけてきて。
「沙耶ちゃん。今日はもう帰って平気だよ。精神的にも疲れたでしょ…?」
「……でも」
「大丈夫。……沙耶ちゃん、お父さんもお母さんもわたしも。みんな信じてるからね。記憶がなくたって、二人はまた元に戻れるってみんな信じてるからね」
笑って話しかけてくれる穂南さん。
ありがとうございます。こんなに思われて、あたしは幸せ者です。
「あたしも……信じて頑張ります」
「うん。じゃあ今日はもう帰りなよ?」
コクリと頷くだけ頷いて優を見る。
おばさんとおじさんと笑顔で話していて。
……こっそり帰ろう。邪魔したら悪いもん。
「穂南さん。お邪魔しました」
「バイバイ」
あたしはひとりで病室をあとにした。
疑いもない返事にホッとする。
うまくいった……
「あら、優。起きてたのね」
「母さん」
ガラッと開いたドアから入ってきたおばさん。
あとに続いておじさんと穂南さんも入ってくる。
あたしのところで止まった穂南さんが小声で話しかけてきて。
「沙耶ちゃん。今日はもう帰って平気だよ。精神的にも疲れたでしょ…?」
「……でも」
「大丈夫。……沙耶ちゃん、お父さんもお母さんもわたしも。みんな信じてるからね。記憶がなくたって、二人はまた元に戻れるってみんな信じてるからね」
笑って話しかけてくれる穂南さん。
ありがとうございます。こんなに思われて、あたしは幸せ者です。
「あたしも……信じて頑張ります」
「うん。じゃあ今日はもう帰りなよ?」
コクリと頷くだけ頷いて優を見る。
おばさんとおじさんと笑顔で話していて。
……こっそり帰ろう。邪魔したら悪いもん。
「穂南さん。お邪魔しました」
「バイバイ」
あたしはひとりで病室をあとにした。

