少し。少しといってもほんとにほんとに少しだけだけど。
希望が見えた。
「ねぇ優、なんで朝クッキーの話ししてたときにあんな顔してたの?」
気になったことを聞いてみる。
もしかしたら、これも重要なことなのかもしれない。
「あー…あれか。城崎、最近変だろ?あからさまに俺を他の女子から遠ざけたがる」
「なに。気づいてたわけ?」
「さすがに気づくだろ。だから、城崎がいないときじゃないとマズイかと思ったんだよ」
なんだ……
そういうことだったんだ……
ちょっと期待しちゃったな……なんて。
「あーっ!優!!なにしてるの?」
昼休みで騒がしい教室にも関わらず、よく聞こえた桃菜ちゃんの声。
数秒後、あたしと優の間に桃菜ちゃんが割り込んでいた。
梓が小さく舌打ちする。
「なにこれ。クッキー?」
「…うん。作ってきたんだよ」
「もらってもいい?」
なにも言わずにそっとタッパを差し出す。
いろんな人に食べてもらいたいし、あげたっていいよね…?
希望が見えた。
「ねぇ優、なんで朝クッキーの話ししてたときにあんな顔してたの?」
気になったことを聞いてみる。
もしかしたら、これも重要なことなのかもしれない。
「あー…あれか。城崎、最近変だろ?あからさまに俺を他の女子から遠ざけたがる」
「なに。気づいてたわけ?」
「さすがに気づくだろ。だから、城崎がいないときじゃないとマズイかと思ったんだよ」
なんだ……
そういうことだったんだ……
ちょっと期待しちゃったな……なんて。
「あーっ!優!!なにしてるの?」
昼休みで騒がしい教室にも関わらず、よく聞こえた桃菜ちゃんの声。
数秒後、あたしと優の間に桃菜ちゃんが割り込んでいた。
梓が小さく舌打ちする。
「なにこれ。クッキー?」
「…うん。作ってきたんだよ」
「もらってもいい?」
なにも言わずにそっとタッパを差し出す。
いろんな人に食べてもらいたいし、あげたっていいよね…?

