透くんの頭上あたりまで上ったクッキーは、パクッと他の人の口へ吸い込まれていった。
「お、うめーじゃん」
ゴクリと優がクッキーを飲み込む。
透くんの言葉よりも、梓のニコニコ顔よりも。
……なによりも嬉しい。
「ゆ、優!?もう、びっくりさせないでよ……」
「わりーわりーなんか面白そうだったからな、お前の反応!期待通りだったぞ」
「うるさいよ。ぷぅ」
「うっわぁ…気持ち悪い」
ぷぅ、言いながらわざとらしく口を膨らませる透くん。
いや、わざとじゃなかったら困る。さすがにそれは困る。
「透やめなさいよ。吐き気がする。城崎桃菜は?」
「ひっど!優も梓ちゃんもひっどい!!」
「知らね。先生に呼ばれたとかなんとかでどっか行った」
「え、無視!?無視とかさらに傷つくよ!?」
「「透黙れ」」
ふたりの言葉に透くんはあえなく撃沈する。
そんな透くんよりも気になることがあるの。
「あんた彼氏でしょ?」
「んなの、知らねーよ」
「え?」
「俺自身よく分かんねーんだよ」
優って、もしかして、桃菜ちゃんのこと好きじゃない…?
好きになったと思ってたけど、それってあたしのただの勘違い?
「お、うめーじゃん」
ゴクリと優がクッキーを飲み込む。
透くんの言葉よりも、梓のニコニコ顔よりも。
……なによりも嬉しい。
「ゆ、優!?もう、びっくりさせないでよ……」
「わりーわりーなんか面白そうだったからな、お前の反応!期待通りだったぞ」
「うるさいよ。ぷぅ」
「うっわぁ…気持ち悪い」
ぷぅ、言いながらわざとらしく口を膨らませる透くん。
いや、わざとじゃなかったら困る。さすがにそれは困る。
「透やめなさいよ。吐き気がする。城崎桃菜は?」
「ひっど!優も梓ちゃんもひっどい!!」
「知らね。先生に呼ばれたとかなんとかでどっか行った」
「え、無視!?無視とかさらに傷つくよ!?」
「「透黙れ」」
ふたりの言葉に透くんはあえなく撃沈する。
そんな透くんよりも気になることがあるの。
「あんた彼氏でしょ?」
「んなの、知らねーよ」
「え?」
「俺自身よく分かんねーんだよ」
優って、もしかして、桃菜ちゃんのこと好きじゃない…?
好きになったと思ってたけど、それってあたしのただの勘違い?

