「ピーンポーン…。」

俺はイライラしたような焦ってるような気持ちで愛理の家のドアの前で立っていた。

「はーい、あら。賢斗くん、おはよう!」

おばさんテンション高いな…。

まあそんなことどーでもいい!

「愛理は…?」

聞くのが怖い。

もし、もしほんとに死んでいたら存在を消されるから、愛理のお母さんも愛理の事を知らないということ…。

「あい…り?」

一瞬どきりとした。

忘れちまったのか?!