それから授業はいつものようにぼーっと受けて、放課後。

クラスメイト25人でまた屋上に集まっていた。


「あー…昨日実験したんだよ。俺と愛理で12時まで一緒にいた。だけど違う場所に飛ばされた。だから一緒にいても意味ねえって事だ。」

賢斗が言ったあとに私も付け加える。

「あと、お母さんに12時になったら起こしてって頼んであったんだけど、お母さんも起こそうと思ったら朝になってたららしい。だから助けを求めるのは難しい。こんな話信じてくれる人もいないしね。」

そこが問題なのよ。と沙知が口を開く。

「こんな馬鹿げた話本当にあるなんて誰も信じてくれないわ。それに、昨日山本君と武内あみが殺された…。誰がやったの?」

きっぱりした口調で切れ長の目で沙知がみんなを睨みつける。