「おいおい、この部屋確実に呪われてんな。テレビついてる間だけはドアを開けて助けを呼びに行けない。」
力なく賢斗が椅子に座る。

そうだよ…だって窓も開かなかったもん。

それに…「ほのかの席がない。」

みんなもうつむいたまま、顔を上げようとしない。

「あ、あのさ!こーゆーときこそ明るくいこーよ!夜になったら暗くなるんだしさ!」

思いっきり明るく振る舞ったけどその言葉も静かな教室にはこだまするだけ。

「でも私も…その意見に賛成よ。」
沙知!やった。よかった…。

それから少しづつ明るさが戻ってきた。