「ピリリリリ…ピリリリリ…。」


「んっ…。」


寝返りをうって朝の光を浴びる。


はぁ…。昨日、何時に終わったんだろう…。


時間なんて気にしてなかったから全然わかんないけどたかしとかに聞いたらわかるかな?


それに有村くんはどうなったんだろう?


夏菜も特別棟に行ったけど調べれたのかな?あんなに怖がりなのにさ。


今日は病院でお父さんと待ち合わせだ。


ご飯を用意して食べるけど、お母さんもいないしチンのご飯に冷凍食品…。


味もしないし喉を通らない。


そのまま着替えて玄関の戸締りを確認して外に出た。


「よぉ、昨日は悪かったな。」


もう賢斗は来ていて少しうつむいて頭をかいた。


「ううん、いいよ。」


多分あらんにあんなこと言われたから腹が立ったんだろうな…、賢斗もいらないところで負けず嫌いなんだから。


「あらんが愛理のことを語ってんじゃねーよ…、俺が役立たずとか言いやがって…。」


だいぶ昨日のことを根に持ってるみたいだけど大丈夫かな?


あらんも怒って探さないとか言い始めたらどうしよう。