「ピーンポーン……。」

静かな空間にインターホンが鳴った。


慌てて駆け寄ると画面にはたかしがうつっていた。


ホッと胸を撫で下ろす。


だってたかしが1番重要人物だからさ…。
たかしがいないとひらめきもないし、いるかどうかで大きく変わると思うから。


「たかし。来てくれてありがと、上がって。」


インターホンの前でずっと待ってるのも靴を揃えてるのもいかにもだわ……。
















それに比べてこのやろー!!


横にどう脱いだのかわからないくらい飛び散ったあらんの靴をそろえる。


インターホン鳴らさないってとこもある意味すごいわ、普通できないよ……。


「誰か他にくるのか?」

メガネをくいっと指であげながらたかしが首を傾げる。




そんなこと聞かれても……全く想像もつかないよ。


私と賢斗とあらんとたかし。


あまりにも異色なメンバーだ。