オシャレに命をかけてる私は衣装選びだけで20分かかり、メイクもばっちりして10分かかった。


賢斗の家に着いたのは電話が来てから40分後。


「ピーンポーン…。」

「あらー!愛理ちゃん〜♡」

そう言って抱きついてきたのは賢斗のお母さん。


「お久しぶりです!賢斗は?」


「まあまあ上がって!」

おばさんに言われるまま家にあがらされる。
賢斗はまだなの?


自分から言ったくせに。


「賢斗ったらまだ服装で迷ってるのよ〜、愛理とデートだからオシャレするんだよ!とか言っちゃってね。」


そう言ってふふっと笑う。