クラスゲーム

「うん、お願いします!」

鼻声になったけどちゃんと返事はできた。

「ありがとう。」

そう言って両腕が近づく。

迷わずその大きな胸にとびこんだ。


「おまっ、涙でびしょ濡れだぞ。」

自分の制服を見て賢斗が言う。

「ごめん…!」

そっと賢斗の胸から顔をはなす。

いつの間にこんなに賢斗が必要に…好きになったのだろう。


いつなんてことじゃないかもしれない。

昔から、幼馴染という区切りにとらわれすぎていた。

私を守ってくれて、慰めてくれて、優しくしてくれて…。


クラスゲームがなかったら実感できなかったこともあったと思う。


でも今日から、賢斗の彼女なんだ…。

でもそんなことよりも1番考えなければならないことがある。

「私のお母さんだったら…、今日聞いてみる。」