「ふ、ざけんじゃねーぞ。なんだよそれ」


「ふざけてなんかない。これが真実。私の全て」


「冬音!」



冬音、なんて、名前で呼ばないで。


決意が鈍ってしまう。



「行ってよ。お姉ちゃんとこ。伝えてきなよ、唯夏の気持ち。

その為の私だったんだから」



唯夏は険しい顔をして私をみつめる。


私だって、涙をこらえてる。