「!? ――愛結、さん……!?」 そう、俺の家の3軒ほど隣の家の前に、見間違うはずのない愛結さんがいたのだ。 愛結さんは年齢的に俺の2つ上だから、19か20か、もう大人の歳。 それは眩しくて目を瞑りたいほど、でももったいなくてできないほど、綺麗だった。 彼女を目に捉えた瞬間、俺の足は石化してそこから動かなかった。 愛結さんの目の前にある家は、赤い屋根の家。 まぎれもなく、秋濱さんの家。 彼女が手を門に伸ばした。 白くて華奢な、綺麗な腕。