そして、私の最後の役目。


「……今日、18時、あの鉄橋の上。改めて冬音ちゃんに想いを伝えてあげて」


ハルは、えっ……、と声を漏らした。


「最後に聞かせて。何で告白、OKしてくれたの?」


「好きだったからに決まってる」


ハルが真っ直ぐ、私の目を見て答えてくれた。


これでもう、心残りはない。



「……ありがとう。私はずっと、ハルの幸せを願ってる。今までありがとう。

――バイバイ」



泣きすぎてひどい顔であろう私。


ハルも、逆光で一筋の涙が光っていた。




私達はそこで、最後の『お別れ』を終えた。