――――――――…… 放課後、私は唯夏のクラスを覗いてみた。 誰もいないだろうな、と思ったが、 タイミング良く唯夏1人が真ん中の机にもたれかかっていた。 気配に気付いたのか、唯夏は私の方を見る。 「……何だよ」 ――やっぱり不機嫌だ。 大丈夫、これは昔から。 慣れてる慣れてる。 「今日の唯夏が、おかしかったから」 そう私が答えると、唯夏はまた窓の外へ視線を戻してしまった。