無表情な彼女の秘密




唯夏がはっ、とした顔で華那を見る。


華那は――切なそうな顔をした。



「……本当は、私は遊んでる様なチャラい女じゃないけど、

ハルを陥れる為にハルのタイプの女を作った」



唯夏はとうとう俯いてしまった。


ハメられた、とでも思っているのか。


隣を見ると、梨乃も泣きそうな顔で俯いていた。



「ハルは、私達女の敵だよ。もう一緒にはいられない。

――別れて」



珠宙が真っ直ぐな目で言った。


責める様な目ではなく、全てを覚悟した様な。