「私達3人は、本当はずっと仲良しだった。
梨乃がハルと付き合い出した時、私と珠宙はハルには梨乃の他に2人、彼女がいる事を知ったの」
「私がハルの事を好きになって、梨乃には悪いけど告白した。
そしたら、1人の彼女と別れたから良いよ、って。ありえないでしょ?」
まるで打ち合わせしておいたかの様に、珠宙が続けた。
ハルは何も言わず、ただ2人を見つめていた。
「それを聞いて私が調べてみたら、ハル、三股が基本だって言うじゃない。
友達2人がハルの事本気で好きになって、付き合えて、私も自分の事の様に嬉しかったのに、三股かけてるなんて……。
だから、初めからこうするために、私はハルと付き合った」

