無表情な彼女の秘密




「言いなよ、言いたい事。ちゃんと聞くからさ」


唯夏はしおらしくそれに応じた。


華那が口を開く。



「……LINEでも言った通り、私はナルシなハルに腹が立ってた。

自分に自信を持つのは良い。違うの。

それじゃなくて、三股してるのが1番許せなかった」



「でも俺は全員好きで――!」


「それでも! 私達は嫌だったんだよ。三股なんて」


唯夏の言葉を遮って、今度は珠宙が言う。


そして華那が続ける。