結局秋濱さんに自分の意思を伝えた後、
彼女は何も聞こえなかったようにスタスタと先に学校に行ってしまった。
チャイムギリギリになったのは、追い付くのが嫌だったから、
道草食ってたのが原因。
「あ、そうだ、ハル。私に何か報告があるんじゃないかな?」
「へ?」
報告……?
「冬音ちゃんって言ったっけ?」
少し困った顔で俺に笑顔を向ける。
「トウネ……って誰? あ、秋濱さん、か」
――ってなんでリノが秋濱さんの事知ってんの!?
秋濱、か……。
何でよりによって秋濱なんだか……。
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