無表情な彼女の秘密




――――――――……



その後、10分もかからずに帰宅。


ベッドにダイブした俺は真っ先にカナとのLINEを開いた。


俺はちゃんとカナの事が好きだったんだ。


そんな軽く振られただけで別れるわけがない。


と言っても何て送れば良いんだ……。


「くそー」


ベッドの上に仰向けになってうなだれる俺。


とりあえず、


『別れたい理由、ちゃんと聞かせてくれる?』


と打ってみる。


よし、行け!


と少し意気込んで送信ボタンを押した。


するとすぐに、ピコン、とスマホがなる。


待って、カナ、バイトって言ってなかったか?



『ハルって、ナルシだよね?

私、ナルシとかマジムリだし。

だからごめんねー。

本命出来たのはマジだし、私頑張るから、ハルも3人の彼女と頑張ってーww

P.S. もう連絡しなくて大丈夫だからね♡』