「月海ちゃんに幾つか聞きたい事があるやけどええか?」

真剣な表情で私を見る夜さん


「は、はい...。」


「じゃあ緑から説明してもらうから聞いといてくれ」


少し前に出てくる緑さん

「では、私のほうから質問させて頂きます。
失礼ながらあなたの事を色々調べさせて頂きました。
ですが、どれだけ調べてもあなたのご両親について詳しい事が出てこないのです」


ビクッと体が反応する

「話したくないんやったらええんやけどな
でも...何が力になれるかもしれへんから何があったんか話してくれるか?」


で、でも...っ

あの時のことを思い出すと頭が痛くなる


私の震えていた手を隣にいた黒崎さんが握る


「大丈夫や。
俺がついてる」

優しい表情で私を見つめる黒崎さん

黒崎さんの言葉を聞いて体の力が少し抜ける

「わ、わかりました...。」