朝起きると隣に黒崎さんがいなかった

「おはよう月海ちゃん。
よく眠れたか?」

スーツ姿の黒崎さんがいた

どうやら仕事を終えて帰ってきたみたい


「はい。ありがとうございます」


「起きたところ悪いねんけどな
今日は俺の親父にあってほしいんや」


黒崎さんのお父さん...?


「そ、そんな!
私なんかが...っ」


「なんかとか言うな。
俺は月海ちゃんやから会ってほしいんや」


真剣な表情で私をみる黒崎さん


「わ、わかりました。
でも私これ以外に服なんて」


そう、私が今持っている服はこの着物一着。


「大丈夫、俺が朝に買ってきたから。

秋、おるか?」


秋さんを呼ぶ黒崎さん

襖の前にいたようですぐ入ってくる


「なんですか?」



「俺が朝、買った服もってきてくれ」


「わかりました」