部屋の隅で膝を抱えてあいつが帰ってこないことを願う日々。

けど、そんな都合のいいように事は進まないんだ。

ガチャ

私の部屋の扉が開く。
微かな光が眩しくて目を細める

誰が来たかなんて見なくてもわかる
この部屋に来るのはあいつしかいないから。

「月海、こい!」

名前なんて呼んで欲しくもない。
そう言って私の髪を引っ張り無理やりベッドに連れていかれる