部屋の戸をそっと開ける秋さん

いつの間にか外は真っ暗だった。話し込んでいるうちに暗くなったみたい。

長い廊下を黒崎さんに引かれるままついていく
すると、さっき私がいた部屋よりも数倍も大きい襖を開ける

中には先程出迎えてくれた怖い顔の人たちが座っていた。


その奥に上座らしき席と両側には側近の人達と思われる方が座っていた

うっ...凄く...見られてる
怖い...。

上座に黒崎さんが座ってその右隣に私、私の隣に秋さんが座った

秋さんの隣にいる人と黒崎さんの左に2人座っているけど誰だか分からない


すると、黒崎さんがすっと立って皆を見渡す

「お前らもさっき会ったと思うけど、今日からここで暮らすことになった神咲月海ちゃんや。
仲よーしたってくれ」

「「「「「「「へい!!!」」」」」」」

物凄く大きな声で返事をする皆さん

私はびっくりしすぎて声も出なかった

「じゃあ月海ちゃん軽くでええから自己紹介しとき。」

黒崎さんに言われて恐る恐る立つ

凄くみている、てか見過ぎなくらい

「え...っと...神咲月海です...。
迷惑かけるかも知れないですが...
どうぞよろしくお願いしますっ!」

最後だけ大きな声でちゃった……

ゆっくり顔を上げると何故かキラキラした眼で見つめられる

いったい...これは...ん?

「お嬢...なんて...可愛い子なんだ!」

「一生ついていきます!」

「困ったこと会ったら何でも言って下さい!」

次々に声が上がる

「おい!
お前らなぁー、月海ちゃんは俺のもんや!」

何故か黒崎さんは私の肩をぎゅっと掴み言う

凄く恥ずかしいよ。黒崎さん。

「「「「「「すいやせんでしたぁぁぁぁ!」」」」」」

一斉に頭を下げる黒崎組の皆さん

「分かったらええわ、ほな始めよか!
お前ら食ってええぞ!」

黒崎さんの一声で黒崎組の皆さんが山盛りの料理に手をつける

見ているだけでお腹いっぱいになりそうなぐらいの食いっぷりだ