あれから黒崎さんが帰ってきたのは夜中だった



疲れた様子で私の頭を優しく撫でたのを覚えている。



うっすらだけど.....



今だってこうして隣で私のことを抱き寄せて眠っている


心地よさそうに寝息をたてて



初めてあった時から優しくて強くて...いつも私を守ってくれて.....。

なのに、

私は...黒崎さんに何もしてあげられてない...


それに...ここを出ていかなくちゃ行けない日が必ず来る


そう思うと、どうしようもなく胸が締め付けられてそれがなんなのか私にはわからない



まだ、起きるまで時間があるし少し...あと少しだけ黒崎さんの腕の中で寝よう