どうしてこの日なのかは私にも分からない。 小野寺の隣にいられる時間があと少しで終わってしまう、そう思った私はきっと"永遠"を求めたのだろう。 永遠にあなたの隣にいたい、と。 『小野寺、好きです』 そうノートの切れ端に書いた。 「ねぇ、小野寺」 終礼が終わり、ざわつき始める教室の一番後ろの席で、真っ先に出て行こうとする小野寺を引き止めるように声をかけた。 「これ、読んで…」 そして、ラブレターと化したノートの切れ端を渡した。