「あれが…!?」 愛、あんな奴のこと好きだったの!?なんて言いそうになって、焦って言葉を飲み込んだ。 「うん。もうしゃべった?」 しゃべったもなにも。 「なんか話しかけられてさ…」 「あ、あたしの事なら大丈夫! フられてるし…てかもう好きじゃないし!」 私のために一生懸命になってくれている愛を見て、なんだか悪い気がした。 そういうことじゃないのに…。 確か、フられたんじゃない。 アイツは…小野寺は返事をしていないんだ。 1年の3月頃の話だから、まだ記憶に新しかった。