女子校から男子校へ

「おー、大きくなったなー。恋歌ちゃん、梨花ちゃん。また一段と可愛くなって。」

と言うのは紛れもなく理事長さん。

あ、そういえば、私達が小さい頃よくあそびに来てた真哉さんだ。

「「お久しぶりです。お世話になります。」」

と二人で声を合わせた。

それに付け加えるように、

「私は、可愛くなって無いですから。」

といった。

恋歌は、

「梨花、無自覚なの忘れたんですか?理事長さん。」

「おー、そうだったな。」とのんきだ。

「誰が無自覚なの?」とつぶやくと

クスクス笑われてしまった。

「あ、それから、俺のことは真哉でいい。堅苦しいのは嫌いだからな。じゃ、お前らの担任呼ぶからちょいと待ってくれよ。」

【あー、飯田郁斗(いいだいくと)。転校生来たから5分以内に来いよー。あと、矢沢悠稀、佑樹。も来いよー。】

え?ちょいと黒くないですか?

5分いないって無理じゃん。この学校、いや、お屋敷広いもん。

『バン!』

え?もう来たの?

はや!