「で、どうする?」
「どうしようね」
鳥居まで戻りふと考える。
時間の潰し方は考えてなかったな。
「庭にチューリップとスミレ咲いてるけど?」
「見る!」
唐突に出された提案に元気よく返事をする。
だって春が育ててるんだもん。
私はその草花が大好きで。
春が育てているお花はすごく輝いて見えるから。
「わぁ」
庭に広がる赤いチューリップと紫のスミレ。
綺麗に咲いたチューリップとスミレに心が躍る。
「写真撮っていい?」
春が返事をする前に、携帯を手にいろいろな角度から写真を撮っていく。
「いいって言う前に撮ってるじゃん」
画面の向こうで笑う春の姿。
思わずシャッターを押して保存。
その写真を待ち受けに設定して、私を見つめる春の元へ駆け寄った。
「見て見て」
「俺写ってる」
「うん、良いアングルでしょ」
チューリップとスミレの後方で笑う春の写真。
ほんとお花似合う。
「俺にも撮らしてよ」
そう言うと、携帯を取り出して春は見つめてくる。
「春香だけ狡い」
「えー狡くないし」
「いいからそこに立って」
春に言われるがまま、チューリップとスミレの間に立って携帯を見つめる。
「笑って」
その一言に微笑むと直様シャッター音が聞こえた。
「春香は笑顔が一番だね」
切なげな声音。
「春?」
なんとなくいつもと違う春に声を掛ける。
なんとなく、ただなんとなく春が消えてしまいそうに見えたんだ。
「どうしようね」
鳥居まで戻りふと考える。
時間の潰し方は考えてなかったな。
「庭にチューリップとスミレ咲いてるけど?」
「見る!」
唐突に出された提案に元気よく返事をする。
だって春が育ててるんだもん。
私はその草花が大好きで。
春が育てているお花はすごく輝いて見えるから。
「わぁ」
庭に広がる赤いチューリップと紫のスミレ。
綺麗に咲いたチューリップとスミレに心が躍る。
「写真撮っていい?」
春が返事をする前に、携帯を手にいろいろな角度から写真を撮っていく。
「いいって言う前に撮ってるじゃん」
画面の向こうで笑う春の姿。
思わずシャッターを押して保存。
その写真を待ち受けに設定して、私を見つめる春の元へ駆け寄った。
「見て見て」
「俺写ってる」
「うん、良いアングルでしょ」
チューリップとスミレの後方で笑う春の写真。
ほんとお花似合う。
「俺にも撮らしてよ」
そう言うと、携帯を取り出して春は見つめてくる。
「春香だけ狡い」
「えー狡くないし」
「いいからそこに立って」
春に言われるがまま、チューリップとスミレの間に立って携帯を見つめる。
「笑って」
その一言に微笑むと直様シャッター音が聞こえた。
「春香は笑顔が一番だね」
切なげな声音。
「春?」
なんとなくいつもと違う春に声を掛ける。
なんとなく、ただなんとなく春が消えてしまいそうに見えたんだ。
