✳︎✳︎✳︎
「よし、準備OK!」
お弁当よし、飲み物よし、レジャーシートよし。
「春の大好物もよし」
天気は快晴。
お花見にはぴったりのお天気。
お気に入りのフレアスカートにデニムジャケットを合わせて、お花見スタイルばっちし。
「行ってきまーす」
神社は目と鼻の先だ。
背中にリュック、右手にはお弁当を持ちながら玄関を出ると、
「おはよ」
眠そうな目を擦る春がいた。
デニムのジャケット姿の春。
ーードクンと心臓が音を立てた。
「お、はよう」
あれ、春ってこんなにかっこよかったっけ。
「春香可愛い。ジャケットおそろだ」
眠そうな目を細め笑う春。
急かす心臓の音。
やばっ、見れない。
火照る顔を隠すように目線を下げると、春の大きな靴が目に入った。
「持つよ。重いだろ」
右手に触れた春の左手。
ひんやり冷たい春の指先に触れた部分から熱を帯びる。
私どうしちゃったんだろう。
「春香?」
「え」
「どうかした?」
覗き込むように見てくる春と目が合う。
ドキッと高鳴る胸の音。
「は、る、かっこいいね……」
なんて。
最後の方は尻すぼみになってしまった。
一瞬、春の目が大きく見開かれる。
聞こえたかな?
「不意打ち過ぎだろ」
くしゃっと私の髪を春が撫でる。
ドキドキと脈打つ心臓。
「ほら、早くしないと遅れる」
だらんとぶら下がる右手を掴まれて、春に引っ張られながら歩き出す。
「よし、準備OK!」
お弁当よし、飲み物よし、レジャーシートよし。
「春の大好物もよし」
天気は快晴。
お花見にはぴったりのお天気。
お気に入りのフレアスカートにデニムジャケットを合わせて、お花見スタイルばっちし。
「行ってきまーす」
神社は目と鼻の先だ。
背中にリュック、右手にはお弁当を持ちながら玄関を出ると、
「おはよ」
眠そうな目を擦る春がいた。
デニムのジャケット姿の春。
ーードクンと心臓が音を立てた。
「お、はよう」
あれ、春ってこんなにかっこよかったっけ。
「春香可愛い。ジャケットおそろだ」
眠そうな目を細め笑う春。
急かす心臓の音。
やばっ、見れない。
火照る顔を隠すように目線を下げると、春の大きな靴が目に入った。
「持つよ。重いだろ」
右手に触れた春の左手。
ひんやり冷たい春の指先に触れた部分から熱を帯びる。
私どうしちゃったんだろう。
「春香?」
「え」
「どうかした?」
覗き込むように見てくる春と目が合う。
ドキッと高鳴る胸の音。
「は、る、かっこいいね……」
なんて。
最後の方は尻すぼみになってしまった。
一瞬、春の目が大きく見開かれる。
聞こえたかな?
「不意打ち過ぎだろ」
くしゃっと私の髪を春が撫でる。
ドキドキと脈打つ心臓。
「ほら、早くしないと遅れる」
だらんとぶら下がる右手を掴まれて、春に引っ張られながら歩き出す。
