ぷしゅーーー 「ふぅ~、間に合った~」 無事に電車にも乗れ、ひと安心。 ふと、斜め前を見るとあたしと同じブレザーを着た男子生徒が目に写った。 同じ学年なのかな? その男子生徒は気だるそうにケータイ弄りながら壁に寄りかかっている。 さらさらの髪の毛からは長い睫毛が覗いていた。