そんなときに一緒にいてくれたのは、やっぱり紗里奈。


ママと弟が旅行にいってるとき、ずっと家に1人だったうちに、紗里奈が泊まりに来てくれた。


春休みだから夜遅くまで話して、愚痴って、うちが泣いて、紗里奈が慰めてくれる。


ある日、そうやって話していると、紗里奈が、「莉亜。人生はね?辛いことと幸せなこと半分半分なんだよ。だからね?今莉亜は辛いけど、それを乗り越えたら、もっと大きな辛さが莉亜を襲うかもしれない。
でも、そのときはあたしが一緒に戦うから。」