ボールを受け取りながら、今度は風にかき消されない距離で、尋ねる。 「…あのまま、私からカイの記憶を消したまま、いなくなることも出来たんでしょ?」 誰かに悲しみを背負わせるくらいなら、自分が犠牲になることもいとわないカイが、 わざわざ、カイ自身のために私に会いに来たとは思えない… 何か、カイなりの理由があったんだと思う。