ボールを地面に落として、それを私のほうに蹴る。 コロコロと転がってきたボールを足で止めて、カイを見る。 カイはいつもの、私をからかうような笑みを浮かべて笑っている。 「そーですか」 ってちょっと、強めにボールを蹴る。